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    世界の裏

    冬の間は肌が良くなくて泳ぎには行かない。
    仕方なく、走りに行く。
    けれど、若い頃の名残で左の膝がすぐに痛むので長くは走れない。庇うと右足にも影響が出る。有酸素で体の機能を上げるまでは行かない。帰りは歩く。
    しかし、田舎の河川敷は気持ちが良い。
    電車から地下道を通って、丸の内のビルで1日を過ごし、電車で夜中過ぎに帰る。スマホの画面も頻繁に見る。目は物ではなくて景を見たがっている。遠と近の重層の複合の全体を。

    晴れた、ほんの少し暖かな日の午後に、違和感のある膝で歩きながら空を見た。
    川面は枯れたアワダチソウの向こう。
    河川敷管理用の小道が見えなくなるほど遠く伸びる。
    雑多な草。所々に葉のない木。
    オモンマの山の上に、美大の校舎。
    送電線。鉄塔。

    そして、気が付く。
    その景に重なる、世界の傷。
    久しく意識したことのなかった不具合。

    幼い頃に心奪われた世界の裏。

    私は、世界の傷に気付くことで、重層の景の最下層の眼球の持ち主として、景色に参列する。

    世界の姿と、多層に重ねられた自分の内側で、私はそんな世界とのたくさんある結節点の一つである自分を、改めて見つける。

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    そばが上手く茹で上がらない。
    釜で茹で、水で洗い、冷水で締める。
    茹でている最中のそばを指で摘んでやわらかさをみる。だが、いつもの感触で、いつものように上げてもちょうど良い加減に上がらない。

    暫くしてから気が付く。

    指でも感じられないほど、水が温んでいたのだ。

    春が来たのだ。
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