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    河川敷三題

    大きな蜂がバッタに襲いかかる様子を眺める。
    目が離せない。
    動かなくなったバッタ(そしてまだ十分に生きている)は多い被さるようにしがみつかれた蜂に運ばれていく。もたもたと飛ぶ蜂ともうそうするしかないバッタ。
    その後を僕は追う。僕はそのとき、バッタのように自由を失ってただぼうっとついて行くしかない。
    僕はもっともっと大きなものに多い被さられて、しがみつかれている。
    蜂は去る。
    僕はそれからずっと掴み取られたままだ。



    子猫がマムシを弄んでいる。
    マムシは時折鎌首をもたげて、子猫の前脚に牙をたてようと試みる。
    子猫のもて(遊び)の中の殺意と有意性。
    マムシの小さな鎌首の小さな小さな牙の中の小さな毒溜まり。
    奥に隠れたものに心奪われる。一体何に?

    僕は喪失に苛まれていた。
    ずっと後にそう気付く。



    鴉が近くにいると、僕は声に出して鴉を褒め称える。
    いつも美しいね
    今日も綺麗だね
    鴉たちは一羽残らず「え?」と聞き返して来る。
    例え飛んでいる最中でも「え?」となる。
    彼らは褒められ慣れて居ない。
    美しいと綺麗は、自分の外に在るものだと考えている。
    僕は、妹のことを想い出す。
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